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効果量に関する「国内の」資料


効果量に関する国内の資料で、効果量や信頼区間について「無料」で勉強できるものはほぼありません。
ここには効果量に関する一連の資料へのリンクを張っていますが、勉強をされたいという方には、ここに
ある資料だけでは不十分です。

英語文献で読むこと
英語で書かれたものであれば、かなり無料で公開されている資料も豊富なので、まずは英語文献を探される
のが一番かと思います(いずれ、この資料についてもまとめたいと思います)

図書を購入すること
現在発売されているもので最も使いやすく有名なのが伝えるための心理統計: 効果量・信頼区間・検定力でしょう。
効果量や信頼区間について勉強したいという方はインターネットで資料を探すよりこちらを一冊購入した方が良いと
思われます。

効果量を用いる意義

とは言っても、まず効果量を使う意義が分からなければお金や英語を読む時間を使うのはちょっと……という
のも人の心だと思います。インターネットで手に入る資料として最も多いのが、「なぜ効果量を用いる必要が
あるのか」というものです。効果量を用いる意義については、大きく分けて3種類に分類されると思われます。

@最近加熱してきた、データのねつ造防止との関連で効果量を呈示すること
この点は、かなり最近の流れのように感じます。例の細胞に関する議論のせい(おかげ?)でしょう。社会心理学会が
公開している「あなたの実験結果、再現できますか?:false-positive psychologyの最前線」が参考に
なります。学会員以外も視聴することができますので、ぜひ利用させてもらいましょう

Ap値による、差があるかないかといった二値法的な分け方の問題点を改善しようという動き
これも上述の資料が参考になります。他には関西大学(2014年現在)の言語学者の水元先生が公開されている
研究論文における効果量の報告のために―基礎的概念と注意点―が参考になります。同じ方が効果量と
サンプルサイズ、検出力の関係についても分かりやすくComingなどの著書からもまとめて下さっていますので、
まずこちらから閲覧させていただくのもいいかもしれません量的データの分析・報告で気をつけたいこと。また、
専修大学の岡田先生が学会発表でまとめられた資料などもあります。心理学研究における効果量の活用と報告:
APAの指針をふまえて


Mizumoto Atsushi's Website
他にも効果量や検出力、サンプルサイズに関する資料が多く公開されていますので、ぜひ参考にさせていただきましょう


B「条件間に差があるか」ではなく、「条件間にどれぐらいの差があるか」量的な議論をしようというもの
この点については、多くの資料に部分的に書かれているので特別これを読んだ方が良いということはありません。
ですが、特に理研(2014年現在)に勤めていらっしゃる井関様のシンポジウム資料が参考になるかとおもいます。
「実験心理学者にとっての効果量」は実験デザインとの関わりについても記載してあるので閲覧させて
いただきましょう