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おすすめ書籍(社会心理学概論)

主に、社会心理学分野を概観できるような書籍を紹介します。


社会心理学概論

基本的に社会心理学の概論書は何を読んでも全体を俯瞰できると思います。
ただ重要な区別として、「社会学的社会心理学」を強調した立場の書籍と「心理学的社会心理学」を強調した立場の書籍がありますので、それぞれご紹介いたします。 また、社会心理学の書籍としては良書でも大学院受験や資格試験に向くかどうかと尋ねられれば、ちょっと難しいというものも区別していきます。


社会心理学全体の入門書
(心理学検定受験レベル)


心理学的社会心理学、社会学的心理学のいずれについてもバランスよく紹介された本です。実例が多く、初めて社会心理学を勉強する人や心理学検定を受験するレベルの人にお勧めです。基本的にはこれでも十分だと思いますが、大学院入試のレベルによっては扱うキーワードの数が足りないかもしれません。

社会学的社会心理学寄りの書籍
(大学院受験向け)


決して新しいとは言い難い本ですが、それ以上にコンパクトにキーワードとその実験例がまとまっている点で、間違いなく良書と言えます。また、社会的認知など、個人の認知に焦点をあてるよりは社会学的なモデルによって人間行動を説明するものも多いので、社会学的な社会心理学を学びたい方にはぜひお勧めです。

心理学的社会心理学寄りの書籍
(大学院受験向け)


心理学的社会心理学の入門書であり、重要キーワードが紹介されています。特に、心理学的社会心理学を中心とした出題がされる大学院を受験する人であれば、この本を読んでおけば問題ないと言ってもいいでしょう。心理学検定などの資格試験向きでもあります。

社会学的社会心理学と心理学的社会心理学をバランスよく紹介した書籍(大学院以上向け)


社会心理学の概論書の中でもかなり新しい本です。個人的にはこの本が最もバランスよく社会学的社会心理学と心理学的社会心理学を紹介していると思います。書籍の前半部では「社会的認知」的視点に基づいた理論の紹介を、後半部では社会資本論など「社会学」的視点に基づいた理論の紹介をしています。大学院受験には古典的キーワードの解説という点で少し弱いところがあります。ただ、最新の理論を知りたい人や社会心理学全体を俯瞰したい人には間違いなくお勧めの書籍です。